間取り紹介動画

お施主さんからの要望

今回は、お施主さんから以下のような要望をいただきました。

上記のような要望を踏まえ、、延床面積28.1坪で実現しました。平屋を考えている人は、お手本になると思いますので参考にしてください。

外構編

外観について

平屋はのっぺりすると公民館みたいな見た目になってしまうので、適度に凹凸を残しながら玄関ドアを道路側に持ってきて、アクセントにしながら外観を整えていくことを意識してください。

また、平屋はどうしても日当たりも悪くなってしまいがちですが、今回は南側に2台分の駐車場スペースを確保しているので、めちゃくちゃ日当たりが良いんです。お隣さんとの距離を駐車場でとることによって、平屋のデメリットである日当たりの悪さも改善できるので、ここもポイントです。

玄関について

今回は、ポーチの裏にも階段を作っています。これはポーチの裏側に宅配ボックスがあって動線が悪いということで、サブ階段を作っています。こういう細かい配慮もするのがおすすめですよ。また、玄関の照明は人感センサーを付けて、雨に濡れないようにひさしもつけています。

玄関を入った正面にはニッチをつけています。横側にあることも多いですが、「見せたい！」という場合には正面につけるのもオシャレでしょう。玄関部分は幅が1.5P(1P＝91cm)で、ホールの幅も1.5Pです。奥行は玄関土間は1.25P確保して、ホールの部分は今回は1Pにしました。ここはコンパクトにすることで延床面積28坪に抑えることを目指しています。

シューズクロークについて

そして、シューズクロークですが、今回は靴の収納を片側半分にして、もう片側はコートなどの服をかけられるスペースにしています。

また、幅がいつもの1.5Pではなく1.75Pになっています。というのも、1.5Pにしてしまうと、奥行30cm×2なので左にコート類をかけると邪魔になってしまいます。というわけで、今回は1.75Pと普段よりも1.25P奥行を深くとって、服をかけられるようにしました。

ただし、1着～2着のコートを掛けるくらいだったらいつもの1.5P幅にして、ハンガーを回せるやつにして斜めにすれば出っ張りも抑えられますので、ちょっとの服をかけるだけならそれでも良いと思います。ただ「がっつり掛けたい！」という場合であれば、このパターンを参考にしてください。また、シューズクロークにはイソ吉草酸対策の排気口と、ロールスクリーンもばっちり付いています。

トイレについて

トイレにはカウンターがあるので、ボックスなどを置いて収納することができます。また、トイレのドアはアッパーカットドアにして、上から空気を入れて下から排気をし、うんちの臭いが人間の鼻の高さを通過しないため、臭いが気になりにくくなります。

アッパーカットドアに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
・う○ちの臭いが消える！？「アッパーカット トイレドア（特許出願中）」全国販売開始！

LDK編

リビングについて

リビングの天井は勾配天井になっていて、非常に平屋らしいですね。平屋の場合は、このように勾配天井にすることで、抜群の開放感になります。このように天井が高くてサッシが高いと、一段と開放感を感じられるようになっています。

それに合わせて、玄関へのドアも窓も、建具全部の高さを2,200mmに合わせています。しかも天井のスタートの部分が既に2,600mmくらいになってるんですね。そこから勾配天井で、最終的に3mくらいの天井高になっています。こういった点も平屋ならではでしょう。

また、ソファーの後ろからテレビボードまでの距離は、今回は3.75Pくらいです。4Pはとれなかったのですが、これくらいなら問題ないでしょう。そして、ソファーとテレビの横に窓を付けるのは、当然やっています。今回は南北が抜けているので、南側と北側の両側に窓を付けました。こうすることで、非常に抜けのあるリビングになっております。

ダイニングについて

ダイニングの幅は1,500mmくらいです。これなら十分に四人掛けができますね。

また、勉強スペースは下の段の奥行が45cmで、上の段にはプリンターを置くということでしたので、奥行40cmでコンセントもそれぞれの段に完備しています。

ダイニングテーブルの横にはリビングステージがあり、コンセントもあります。ちょっと目立ちますが、物が入るので問題ないでしょう。ダイニングでホットプレートなどを使う場合、こういうものがあると便利です。また、リビングステージは小物収納としても活躍します。

キッチンについて

キッチンはいつも通り、幅が2,550mmです。カップボードは今回も2,700mmです。

ただ、いつもであればここに冷蔵庫があるのに、今回はないんです。いつもはキッチンを一番奥に持ってくることによって冷蔵庫を置き、隣に洗面所を持ってきています。これがカップボードを広くとるコツになっているのですが、今回は冷蔵庫置き場がありません。

無理に冷蔵庫を置くとカップボードが1,800mmになってしまいますし、カップボードより冷蔵庫の奥行は広いのでキッチン部分に出てしまい、キッチンの通路が狭くなって邪魔になります。

そこで、今回はキッチンから廊下を挟んだ場所に冷蔵庫を配置しました。

このようなアイデアでカップボードの幅を確保しつつ冷蔵庫を置けるので、ぜひ参考にしてください。

また、カップボードのゴミ箱スペースは高さが必要ですので、そういったところにも注意してゴミ箱スペースを計画してください。さらに調理家電を使えるように六口のコンセントも用意しています。キッチン側にはいつも通りの水切り金物があって、カバー付きのコンセントもあり、深型の食洗機や水無し両面グリル、同時給排のレンジフードもあります。

さらに、今回はキッチンに勝手口もあります。「ゴミを楽に捨てたい」ということでしたので、勝手口をつけています。こういった場合の注意点としては、降りるところにステップを付けることと、上には屋根を付けることです。そうしないと雨が降った時にビシャビシャになるので、注意してくださいね。

キッチンからの眺めとしてはリビングもダイニングも、勉強スペースも和室もよく見えます。

和室について

和室も今回、2.5P×2.5Pのジャストサイズ3.1畳の和室です。

また、このようにL字部分ができるような配置にすることで、二面を思いっきり窓にして抜け感を作ることができます。ただしデメリットとしては、窓のどちらかが当然ながら東か西を向くので、暑くなってしまいます。なので住んでからでも良いですが、よしずやすだれやアウターシェードといった日射対策を必要に応じてやることもセットにして考えてください。

水回り編

洗面所について

今回、洗面所と脱衣所は一緒にしていて、2畳です。なので900mm幅の洗面所と、幅が700mm～800mmくらいのバスタオル収納もついています。引き出しもついていますし、お風呂から出てすぐにバスタオルを取ることができますね。

ランドリールームについて

また、洗面所からはお施主さんの要望である独立した3畳のランドリールームに行くことができます。ただ、ランドリールームの中に収納があると洗濯物を掛けてる時に収納を取りに行けないということで、入口付近から3畳のWICに入れるようにしました。

このようにWICの横にランドリールームがあることで、干しっぱなしの時でも服が取りに行けるということになっています。非常に機能的かつ贅沢な水回りですよね。

ただしランドリールームは湿気の問題があるので、換気システムの排気口を持ってくるようにしてください。また、WICもカビやすいので、なるべく奥に換気システムの排気口を持ってくるのがおすすめです。

お風呂について

お風呂は1坪サイズで、カウンターはないタイプです。シャンプーなどは水滴がポタポタ落ちるタイプで、シャワーは手元で水が止められるタイプです。また、浴槽の近くに手すりを付けるなら、横の壁につけるのがおすすめですよ。

居室編

居室について

平屋を作る時に、マンションのようにLDKスペースに隣接して主寝室や子ども部屋を作ると音が漏れてしまいます。なので、それを防ぐためにLDK空間と居室空間を廊下で分けるようにしましょう。

WICについて

2つ目のWICは、LDK空間と居室空間の間にある廊下にあります。1.5畳のWICですが、かなり収納できますよね。また、奥の扉は和室に繋がっています。LDKと和室があり、WICを抜けるとパントリーやキッチン、洗面所やランドリールーム、2畳のWICに繋がっています。

子ども部屋について

子ども部屋は4.4畳が2部屋になっています。収納も0.7畳分くらいが入っています。4.4畳あれば小さめのシングルベッドと幅が1mくらいの机を置くことができるので、十分ですね。

主寝室について

6畳と収納がある主寝室で、寝る時に収納が出てると邪魔なのでロールスクリーンをつけています。ここにも収納が0.7畳あります。WICが2箇所あって計4.5畳くらいありますが、さらに納戸のような収納があると便利ですね。

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