一枚板の世界家の印象が劇的に変わる無垢の一枚板テーブルの世界【コスパ最高】

一枚板の世界家の印象が劇的に変わる無垢の一枚板テーブルの世界【コスパ最高】 | 「住宅設備」の選び方を知りたい

家の雰囲気を格段にアップさせるためには、無垢一枚板テーブルのようにめちゃくちゃかっこ良いダイニングテーブルにするのがおすすめ。「無垢の一枚板テーブルなんてめちゃくちゃ高いんでしょ?」と思う人もいるかもしれませんが、意外と安いですよ。ただし、買い方を間違えると高くなりますし、買った後で後悔することもあります。そこで、今回は家具屋さんに教えていただいた無垢の一枚板テーブルを安く買う方法や選び方、失敗しない方法を紹介します。

今回は以下を詳しく解説していきます。

実際に作ったテーブルのご紹介

無垢板の一枚板テーブルは、なんといってもかっこ良いです。

こちらは幅1,000~1,100mm×奥行き2,200mm×厚み70mmと、かなり大きな無垢板の一枚板テーブルです。ここまでのサイズのテーブルを作る人はなかなかいません。

一般的な相場価格

一般的な1,500~1,600mmサイズでモンキーポッドの無垢板の一枚板テーブルであれば、約50~60万円が相場です。高いとはいえ今回紹介する方法で購入すれば、家具屋さんにもよりますが約30万円で買える場合もあります。幅が少し広くて約900~1,000mmの場合でも、約30~40万円で購入できます。

安くはない買い物ですが、ダイニングテーブルはみんな10~20万円くらいで買います。そこに10~15万円くらい予算を上乗せしてください。なんなら家の予算を少し削ってダイニングテーブルにすると、めちゃくちゃ家がかっこ良くなります。ぜひ選択肢に入れてくださいね。

ただし、無垢板の一枚板テーブルを買おうと思うと「やっぱり高くなるんじゃないか」「木の種類はどうやって選ぶの?」「どこにお願いすれば良いの?」「価格が高いから、失敗した場合が怖い」なんて思いますよね。

そこで、今回は家具屋さんで働くREIKOさんに詳しく聞いてきたことを紹介します。

木の種類はどんなものがある?

Q. 最近人気のある木は?

REIKOさん:最近は大きさ的にもしっかりテーブルサイズが取れて、木目も綺麗なモンキーポッドが人気です。コマーシャルの「この木 なんの木 気になる木♪」で有名な木です。

Q. 外側が白いのは?

REIKOさん:これは「白太(しらた)」といって、周りがみんな白くなっています。このコントラストが綺麗なのも人気の理由の一つです。

Q. 他にはどんな木がありますか?

REIKOさん:たとえば欅(けやき)があります。日本でも昔から神社仏閣で使われる、とても綺麗な木です。木目が和のイメージが強いのか最近は少し人気が落ちていますが、昔ながらの良い木ですよ。欅は、屋久杉と栃(とち)と合わせて日本の三大銘木と言われています。今はもう採ってはいけないので希少価値が高くなり、それに伴って価格も高騰しています。

採ってはいけない木なので倒れている木を持ってくることしかできません。さらに、趣味で集めているコレクターの人もいるので、その人たちが売買するものでしか手に入りません。

他にも桜の木もあります。桜の木は捩れているものが多いので、板状にした時も捩れや反りの危険が多いです。ただ、日本で育っている木は四季があるので、海外産のモンキーポッドなどに比べると木目が面白くなります。

外国の木の場合、目がこのようにまっすぐです。

ただし、日本の木は欅も含めて木目が出てきます。これは日本ならではですよ。

Q. その他に人気がある木は?

REIKOさん:ウォールナットは高価ですが、人気があります。ウォールナットの色合いと木目は上品な感じがします。

Q. 有名ではないけどおすすめの木は?

REIKOさん:前述の三大銘木の一つ、栃がおすすめです。木目が特徴的で、キラキラしたところが人気です。木目には縮杢(ちぢみもく)や虎杢(とらもく)といった柄があり、この柄が出ていれば出ているほど価格が高くなっていきます。人気があり、需要が増えているため価格が高くなっています。

Q. 同じ樹種でも顔つきが違う?

REIKOさん:全く異なります。同じ栃でも色が違いますし、育っている環境や産地によっても違います。

このように木には色々な種類があるので、好みの顔と予算で選んでください。今回のお施主さんはREIKOさんおすすめのモンキーポッドを購入しました。

モンキーポッドは結構太く、幅が広い木が良いという人におすすめです。お施主さんはもともとはウォールナットで探していましたが、少し値段が高いのと幅広のウォールナットがなかったのでモンキーポッドにしました。好みの顔つきや価格、ほしいサイズから選んでくださいね。

安く買う方法は?

Q. 一番高い樹種とリーズナブルな木は?

REIKOさん:一番高い樹種は屋久杉ですが、物によってはウォールナットの方が高い場合もあります。栃とウォールナットが高いですね。一方、リーズナブルな木はモンキーポッドや楠(くすのき)です。楠は白い木で、栃とは少し雰囲気が異なっています。

Q. 無垢の一枚板テーブルを安く買う方法は?

REIKOさん:高価で手が出ない、100万円くらいするという印象を持っている人が多いかもしれませんが、買い方によっては安くすることができます。

無垢の一枚板テーブルは節(ふし)や割れが少し入っていると板の値段は下がってきます。逆に「こういった傷が全くないような板じゃないとダメ!」となると価格は高くなります。

お客様が実際に見て「この節は全然気にならない」「金額が10万円も違うならこれで良いかも」と思えるなら、節の入っている板でも良いと考えています。

虫食いも結構欠点になるので、木の価格としては安くなります。ただ、虫食いも良いアクセントになりますよ。

Q. 価格が違う理由は?

REIKOさん:同じ樹脂でも価格が違うのは、奥行きが理由です。木の樹齢に比例して幅が広くなるので、その分の値打ちが変わってきます。

Q. 地場の家具屋さんと直接話す方が安い?

せやま:地場の家具屋さんは市場に買い付けに行くので高くなるイメージを持っている人もいます。「既製品の完成した物の方が良いんじゃないか」と言う人もいますが、実際は大手の家具屋さんだと一枚板のテーブルは結構高くなっています。やっぱり、地場の家具屋さんと直接話した方が、比較的安く購入できますか?

REIKOさん:家具屋さんにもよりますが、直接買って中間業者を入れない方が安くなります。

地場の家具屋さんに行くと、良い出会いがあるかもしれません。私も市場の買い付けに一緒に行きましたが、めちゃくちゃ楽しいですよ。全ての家具屋さんが同行させてくれるかは分かりませんが、ちょっと相談してみるのがおすすめ。無垢板は人と同じで顔つきが全然異なるので、できれば市場に同行すると家づくりの良い思い出になりますよ。

メンテナンス方法は?

「無垢一枚板のテーブルはメンテナンスが大変そう」「子どもが小さいと傷が入らないか心配です」という人のために、REIKOさんに心配を軽減するためのアドバイスを聞いてきました。

Q. 仕上げの選び方は?

REIKOさん:仕上げをオイルにすると、木そのものを楽しめる仕上がりになります。このお店では植物系のオイルと蜜蝋ワックスという水を弾く成分を塗っています。これは木も呼吸ができますし、木本来の手触りや風合いを一番楽しめる仕上げです。

ただしオイル塗装の場合、「輪染み」といってコップなどを置いた時に水滴が染みて浸透し、コップの跡が付くのが欠点です。それはコースターを使って対処したり、輪染みが付いたところを軽く紙やすりで擦ってオイルを塗れば自分でメンテナンスをすることができます。削ると新しい面が出てくるので、そこにオイルを塗ります。自分でオイル塗装をして、これからずっと一緒に育てていくような感覚でお手入れしてください。

頻度は水の弾きが悪くなったと感じるタイミングです。寝る前にワックスを塗れば、次の日から普通に使うことができます。それを繰り返すことで、木もしっかり保護できますよ。1ヶ月に1回でも、気にならない場合は年に1回でも構いません。テーブルなら5分程度あればできますよ。塗って悪いことはないので、好きな人は週に1回塗っても構いません。

輪染みやメンテナンスが苦手な人にはウレタン塗装がおすすめです。木を塗膜で覆うことでしっかりコーティングします。少々の染みや汚れが付きにくいので、一般的なテーブルに使われる仕上げです。ただし、使っていくことによる経年変化の細かい傷がどんどん増えて傷だらけになり、10~15年後に「磨き直してください」と持ってくる人もいます。

磨き直しはできますが、ウレタン塗装の場合は自分でメンテナンスができません。そのため傷を付けないように、なるべく気を付けて使ってもらうしかありません。

Q. 凹んだ場合は?

REIKOさん:オイル塗装の場合、多少の凹みは水を含んだティッシュを置いておくと木が水分を吸って膨らむので多少は元に戻ります。子どもの彫刻刀の傷なんかの修復は難しいですが、それも一つの思い出として使ってほしいです。10~15年後に磨き直せば買った時の綺麗な姿に戻せますよ。最初に購入する時に数十万円かかるので高額なイメージがあるかもしれませんが、代々使うことができて使い捨てではないです。

無垢の床をオイル塗装にすると塗り直しが大変なのでウレタン塗装の方がおすすめですが、テーブルならズボラな私でもオイル塗装で良いと感じています。

無垢一枚板の隠された魅力は?

Q. 余った部材はどうしますか?

REIKOさん:2,700mmの板を2,200mmのテーブルにすると、500mm残ります。こういった残ったものに脚を付けて使い切ることができます。今回は特に板に厚みがあったので真ん中で薄くスライスし、500mm×1,000mmの2枚に分け、テーブルを作りました。

これが無垢一枚板の楽しさです。リビングに置くテーブルはダイニングテーブルよりも薄くカットしてジャストサイズにしてもらいました。

ソファに置くサイドテーブルも作ってもらいました。このようにダイニングテーブルの余った部分を有効活用できます。

子ども用のちゃぶ台もモンキーポッドの余りを使って加工してもらいました。このように余すことなく端材を活用し、色々な家具を作れます。しかも普通に買ったら数十万円の家具ですが、余った部分ですので加工賃だけ払えば素敵な思い出になりますよ。

お施主さんは無垢板の世界にハマり、ベンチも作りました。これは別のウォールナットの板を購入しています。

さらに、ベンチにしたウォールナットの端材を使って姿見の鏡の枠を作りました。

無垢材の小物も購入してグッズが増えています。観光地の民芸品はめちゃくちゃ高いですが、こういう家具屋さんで手作りしているものであればそれほど高くない場合もありますよ。無垢の家具や小物に囲まれた素敵な新居、という楽しみが増えますね。

無垢一枚板の世界へのお誘い

無垢の一枚板を買うか悩んでいる人にメッセージを!

REIKOさん:まずは小さなミニテーブルでも良いので置いてみてください。すると、手触りなどの良さが実感できると思います。最初から大きいものにこだわらず、気軽に入れるお店を探してください。毎日眺めているうちに自分の好きなものも見定まってきますよ。

せやまが

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せやま印工務店とは?

PROFILE

一枚板の世界家の印象が劇的に変わる無垢の一枚板テーブルの世界【コスパ最高】 | 「住宅設備」の選び方を知りたい

せやま大学の人

瀬山 彰

大学卒業後、日本最大手経営人事コンサルティング会社にて、全国ハウスメーカー・工務店を担当。住宅業界で手腕を振るう中、住宅業界の悪しき文化に疑問を覚え、家づくりの新たなスタンダードの確立を目標に掲げる。その後、中堅ハウスメーカー支店長を経て、2019年に独立。

「家なんかにお金をかけるな!質は担保しろ!」をテーマにした”ちょうどいい塩梅の家づくり”が話題となり、YouTube「家づくり せやま大学」は、登録者数5万人超えの人気チャンネルに。現在は、優良工務店認定制度「せやま印工務店プロジェクト」の全国展開を推進し、ちょうどいい塩梅の家づくりの普及に努めている。

娘4人の父親。広島県出身、広島カープファン。

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