2024.11.30
人生で最も高い買い物はマイホームだと言われています。だからこそ、予算の都合ばかりで我慢が多いと後悔してしまいますよね。そこで、今回は家の性能を落とさずにコストカットする方法を紹介します。「家の性能や機能性、デザインは落としたくないけどコストを落としたい!」という人のために、支障がなく影響の少ないコストカットの方法を6つ紹介していきます。
後悔のないマイホームを作ってくださいね!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
目次
注文住宅の質を下げずにコストカットする方法6選!
では、注文住宅の質を下げずにコストカットするためにはどうすれば良いのでしょうか。その主な方法は、こちらの6つです。
- 窓を減らす
- 間取りの無駄をなくす
- 子ども部屋を削る
- 2階の建材のグレードを落とす
- せやま基準一覧表を使って家づくりをする
- 住宅設備は工務店が強いところを選ぶ
早速、それぞれを詳しく見ていきましょう!
コストカットの方法①窓を減らす
これは実は一番良い方法です。窓は結構高いんですよね。しかも窓を付けすぎると断熱性能が落ちていく原因にもなります。そこで、極力必要な箇所を大きな窓にして、そうではない場所の窓は減らすようにしましょう。そうすることで、断熱性能を上げつつコストも下げていくことが可能になります。一石二鳥ですよね。
もちろん、「明るくする」や「風通しを良くする」というために窓は必要なので、なにがなでも削るわけにはいきません。なので、以下の場所の窓を削れるか考えてみてください。
トイレの窓
まず、トイレの窓は基本的に要りません。もちろんあっても良いですが、マンションなどに住んでいるとトイレに窓なんてありませんよね。それでも十分なので、トイレの窓をなくしましょう。そうすれば、トイレの配置も自由に決められるようになります。外壁側でも家の内部でも好きな場所に置けるので、間取りの自由度も高まります。断熱性能が上がり、コストは下がる。間取りの自由度も増えるということで、最高ですよね。特に2階のトイレに窓を付けると、窓の日差しでトイレの中が暑くて熱中症になるリスクもあります。なので、私的にはトイレの窓は要らないと思います。
お風呂の窓
2つ目の、窓が要らない場所はお風呂です。お風呂は湿気が多いところなので、窓があると結露の原因にもなってしまいます。また、服を脱ぐ場所なので、人影とかが映ると嫌ですよね。さらにお風呂は夜に入ることが多いので、窓をつけてもそんなに意味がありません。もちろん「掃除する時に窓を開けたい!」という人はつけても良いですが、トイレと同じようにマンションなどのお風呂も大体お風呂には窓がありません。そう考えると、お風呂にも窓は要らないと思います。
子ども部屋・主寝室の窓
3つ目は、子ども部屋や主寝室の窓です。角部屋だったりすると2面付けたくなる人も多いですが、2面つけなくても1面でも十分明るいので必要ないでしょう。大きな窓があれば、小さな窓は要らないでしょう。特に4.5畳くらいの部屋なら、窓は1つあれば十分に明るいので、それくらいでいいと思います。主寝室も、6畳くらいあっても窓は1面だけで良いでしょう。特に主寝室を使うのはほとんど夜ですので、割り切りましょう。そうすることで、コストカットができるようになりますよ。
コストカットの方法②間取りの無駄をなくす
2階を小さくする
これは非常に大切なこと。間取りの無駄をなくすことです。特にコストカットに繋がるところは、なにより2階を小さくすることです。特に2階の廊下を短くするために、階段を2階のなるべく中央に上げていって、そこから放射線状に部屋を作るとコンパクトな2階になります。主寝室や子ども部屋も、寝るだけだと割り切りましょう。たとえば子ども部屋なら、4.5畳+収納で十分です。主寝室も6畳あればいいでしょう。1階のサイズに合わせて2階も大きくすると、家のサイズが大きくなり値段も高くなります。ちゃんと1階のリビングの壁に合わせて2階を作り「1階よりも2階が小さい」という、ほぼ平屋のような1階完結型の間取りを目指しましょう。これは基本中の基本です。
バルコニーを極力なくす
さらに、バルコニーも極力なくしましょう。不要ならバルコニー自体が要りません。「バルコニーは延床面積に入らないからお金がかからない!」なんて思っている人はいませんよね。確かに延床面積には入りませんが、お金はかかります。使う予定がないなら、バルコニーはなくしましょう。
玄関サイズは大きくしすぎないようにする
また、玄関のサイズですね。やたら玄関をでかくしたがる人がいますが、これはやめた方が良いでしょう。玄関はジャストサイズで作ってください。幅を1.5P(1P=91cm)、奥行も1.25P~1.5Pでいいんですから。幅だけ1.5P確保できてればそれで良いんですから、大きくしすぎないようにしてください。
和室のサイズを見直す
さらに、和室ですね。和室は4.5畳が一番小さいサイズと思いがちですが、2.5P×2.5Pの3.1畳のミニ和室ができますし、それでも十分です。主寝室として将来的に使う場合でも、布団はギリギリ2枚ひくことができます。なので、「和室は最低でも4.5畳!」という思い込みをなくして、和室の3.1畳というサイズはぜひ活用してください。コンパクトになりつつも、和室としては十分に機能を果たせます。これは良いコストカットのポイントですよね。
玄関サイズに関する間取りのコツに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
・【間取りのコツ】玄関ホール・シューズクロークの適切なサイズと配置
コストカットの方法③子ども部屋を削る
次のコストカットの方法は、子ども部屋を削ることです。子どもはいずれ出て行きますので、子ども部屋を贅沢にする必要はありません。1人部屋なら4.5畳、2人部屋なら6畳あれば十分でしょう。それ以上広くしたら、将来的に困ってしまいます。
また、子ども部屋の照明も安いもので十分です。工務店には自分で持ち込むと言って、シーリング止めを付けさせてもらうだけでいいでしょう。その後、ホームセンターで安いのを買えば、それでいいと思います。主寝室は調光照明とかを入れても良いですが、子ども部屋はホームセンターで十分だと私は思いますよ。
さらに、子ども部屋はクローゼットの建具をなくすっていうのもありです。これだけで数万円のコストカットになるでしょう。扉がなくても十分です。特に子ども部屋は、扉があっても開けっ放しになることが結構あるんですよね。なので、最初から扉をつけずにオープンにしておいて、アクセントクロスをつけていくパターンもコストカットの選択肢として覚えておいてください。
収納に関する間取りのコツに関しては、ぜひこちらの記事もご確認ください。
・【間取りのコツ】収納の奥行と幅 失敗しない基本知識
コストカットの方法④2階の建材のグレードを落とす
また、2階はサイズを小さくするだけではなく、建材のグレードを落としたら良いと思います。床材、建具、トイレなどのグレードは下げても良いでしょう。なんなら天井高を下げるのも良いと思います。普通は240cmですが、220cmでも全然アリですし、私の家もそうしています。1階は260cmにして、2階を220cmにするパターンでやるとコスパが良くなります。そうすると、1階は開放感がある造りになりながらも、2階でトントンにできます。このように少し天井を下げても支障はないかな、と割り切るのもありです。ただし、思ったほど何十万円も安くはなりません。規模や間取りにもよりますが10万円以下くらいだと思いますが、少しでもコストカットしたい人は考えてみてください。
コストカットの方法⑤せやま基準一覧表を使って家づくりをする
これは基本中の基本ですが、【せやま基準一覧表】を必ず使って、ちょうどいい塩梅のゾーンをあえて狙っていくようにしてください。
「予算に余裕があれば」というゾーンもありますが「ちょうどいい塩梅」というゾーンもあります。その「あえて最高級を目指さない格好良さ!」という、知識があるからこそ最高級じゃなく、最も費用対効果が良い80点くらいの家づくりをするのもおすすめです。こういう考え方は、結構令和的ですよね。
そういった基準がせやま基準一覧表に入っていて無料で使えるので参考にしてください。これが家の質を下げずにコストを下げる方法の一番大事なところですよね。
コストカットの方法⑥住宅設備は工務店が強いところを選ぶ
最後の方法は、住宅設備の選び方。キッチンやお風呂といった住宅設備は、なるべく工務店が仕入れの強いメーカーから選ぶようにしましょう。たとえば私はトクラスばっかり紹介していますが、それは私が一緒にやっている工務店の仕入れがトクラスが強いからなんです。
このように、工務店の仕入れが強いところは、徹底的にそのメーカーを使いましょう。ちょっと好みが違うかもしれませんが、その場合はちょっとオプションを足して、そのメーカーの中でオプションを付ける方が結果的に安くなることも多いんです。違うメーカーを選ぶと仕入れ率が高くなって割高になることもあるので、工務店の強い住宅設備のメーカーを使うようにしてください。
まとめ
注文住宅の質を下げずにコストカットする方法6選
- 窓を減らす
- 間取りの無駄をなくす
- 子ども部屋を削る
- 2階の建材のグレードを落とす
- せやま基準一覧表を使って家づくりをする
- 住宅設備は工務店が強いところを選ぶ