2024.11.30
今まさに自分の家を建てている、と思うと、施主としてはやっぱり現場を見学しに行きたいですよね。
もちろん見学自体は問題ありませんが、大工さんや工務店からすると「これはやめてほしい…」というようなNG行為があったりします。
これらを事前に把握しておかないと、大工さん・現場監督さんとの関係悪化につながってしまいますから、「家づくりの現場見学時のNG行為」について、知っておきましょう。
また「現場がこうなっていたら、現場監督に注意してもらった方がいい」という現場見学時に注視すべきポイントについても紹介しますので、見学時の参考にしてみてくださいね。
見学は仕事の邪魔にならないように!
「見学時に差しいれしたいけど、何が良いんだろう…」という悩みについては、以下記事で解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
関連記事:『大工さんが夏に貰って困る差し入れは何?頻度やタイミングは?本音のアンケート結果発表!』
大工さん・現場監督さんに言いすぎもNG!
大工さんも現場監督さんも人間ですから、あまり言いすぎても関係悪化につながってしまいます。
「言いすぎず、言わなさすぎず」の”ちょうどいい塩梅”の現場見学時のマナーを身に付けましょう!
目次
絶対やめて!家づくり現場見学時のNG行為5選
NG行為①:施主だけで勝手に家に入る
理由1:危険だから
基本的に建築中は南京錠の鍵などで施錠されているため、勝手に入れないようになっていますが、こっそり大工さんに南京錠の鍵を聞くなどして、誰もいないときに勝手に入るのは危ないので絶対にNG。
現場は整理整頓されていても、さまざまな工具があって危ないですし、床にとがった木くずなどが落ちていることもあります。
理由2:建築期間中は、「工務店」所有になるため
建築期間中、建物の所有者としては、施主ではなく「工務店」所有になります。
そのためそもそも勝手に入る、というのは不法侵入に当たります。
見たい気持ちは分かりますが、現場に入る時は職人や現場監督がいる時のみにしてください。
見学時のルールは工務店毎に異なる
工務店によっては、「事前に連絡しないと現場見学できません」や「見学時はヘルメット着用必須」というような工務店もあります。
このように見学時のルールについては工務店ごとに異なりますので、建築開始時に営業・現場監督さんに確認しておきましょう。
NG行為②:現場に長居する
30~60分もおしゃべりをしていると、工事の工程が遅れてしまいます。
大工さんから「帰ってくれ」とは言いにくいものです。大工さんが「いいですよ」と言ってくれても甘えすぎず、適度な時間で現場見学を終えましょう。
目安としては、「5~10分」程度が好ましいですね。大工さんも仕事中ということを忘れず、配慮を欠かさないようにしましょう。
NG行為③:大工さんにだけ希望を伝える
仕様の変更のようにお金が絡む話は、現場監督としないとトラブルになります。
そのため現場の大工さん・職人さんと「ここの仕様を変えましょう」、「ここの棚を追加しましょう」という話はしないようにしましょう。
特に、大工さん・職人さんはずっと現場で仕事をしているので、お客さんとの会話を正確に現場監督に報告しようとしても、漏れることがあります。
「職人さんは話を聞いたけど監督は聞いていなかった」「監督から指示が来ていないので、職人さんが工事をしなかった」という事例は結構あるので、仕様変更の話は原則「現場監督さん」にするようにしましょう。
仮に職人さんと話が盛り上がって、「ここをちょっと変えましょう」という話になった時には、必ず施主側からも現場監督さんに報告してあげてくださいね。
NG行為④:毎日差し入れをする
毎日差し入れすると喜んでくれる職人さんもいるかもしれませんが、かえって毎日になると気を遣ってしまう人も多いです。
そのため、見学自体は毎日でも問題ないのですが、差し入れは数日~1週間に1回くらいにしましょう。
以前、BE ENOUGHで職人さんに向けて差し入れに関するアンケートを実施しましたが、9割以上の職人さんが差し入れをもらえる自体は「嬉しい」と回答していましたので、差し入れは無理なく、あまり気を遣いすぎない頻度が理想ですね。
夏、大工さんから喜ばれる差し入れは?
大工さんが答えた「うれしい差し入れランキング」は以下の通り。
- スポーツドリンク
- お茶
- 水
- 凍ったスポーツドリンク
- 炭酸飲料
夏には、上記のような飲み物が喜んでもらえますよ。
逆に、かき氷やアイスクリームのようにその場ですぐに食べないといけない差し入れや、カステラのように口の中の水分をとられる差し入れは困る職人さんが多いようです。
NG行為⑤:職人さんに話しかけない
せっかく現場を見に来たのに、職人さんに話しかけないのはもったいないです。
職人さんはシャイでピュアな人が多いですが、「良い仕事していただいてありがとうございます」「テンション上がりました!」「現場に来るとめちゃくちゃ楽しいです」と、気持ちを伝えてあげると喜んでくれると思います。
職人さんも人間ですから、やる気アップにも繋がるかもしれませんよ。
こんな現場になってたら現場監督に報告すべき!
①:指定場所以外での喫煙行為
タバコを吸うこと自体は悪くはないんですが、工務店側にも「喫煙所で吸ってください」「車で吸ってください」「現場では禁煙です」のようなルールがあります。
そのルールを守らずに、道路や玄関先で吸われるのは嫌ですよね。
このように、ルールを守られていない現場は仕事っぷりも乱れていってしまうので、見かけたら現場監督に相談してみましょう。
②:敷地外の道路が土で汚れている
雨が降ったリすると、駐車場エリアの土がぬかるんで、車のタイヤに土がべっとりつきますよね。
それをそのままで敷地外に出てしまうと、家の前の道路が泥だらけになり、近隣住民の方からよく思われない可能性があります。
ちゃんとした工務店・ハウスメーカーであれば、敷地外に出たときに、一旦車を止めて、タイヤと道路についた土を水で洗い流す…などの配慮をしてくれたりするんですが、もし家の前の道路が汚れていたら、現場監督さんに「もうちょっと綺麗にしてください」「水で流してもらえませんか?」というようにお願いしておきましょう。
③:近隣住民への迷惑行為
実際にその家に住んでから、ご近所付き合いをするのは施主自身です。
工事中の印象から、第一印象がマイナスで始まってしまわぬよう、以下のような近隣住民に迷惑が掛かることがあれば、工務店側に伝えてやめてもらいましょう。
1.敷地外での座り込み
敷地内で座ってもらう分には全く問題ありません。
ただ、職人さんたちが、道路などの敷地外に座り込んでいるのは見栄えも良くありませんし、ご近所さんからすると迷惑です。
中には、お隣さんの敷地にちょっと入っているようなケースもあるので、敷地外での座り込みなどを見かけた際には、その旨を現場監督さんに伝えましょう。
2.爆音の音楽・怒号が聞こえる
音楽を流して仕事が上手く進むということ自体は良いことですが、音量がでかすぎる場合はご近所さんの迷惑になるので注意してください。
また、やたら大きな声で怒鳴る職人さんにも注意が必要ですね。どちらも万が一見かけたら、現場監督さんに伝えておきましょう。
3.通行を妨げになる+長時間の路上駐車
場所や状況によっては、路駐が仕方ない場合もあります。
ただ車同士がすれ違うのが大変だったり、長時間車を止めていたり…と、明らかに迷惑をかけてしまっている場合は、現場監督に指摘してやめてもらうようにしましょう。
結局、こういったご近所さんとの関係を配慮してくれないような工務店は、施主のことをしっかり考えてくれていないのでダメですね。
まとめ
家づくりで職人さん・工務店から嫌われるNG行為と注視すべき点については、以下の通り。
現場見学のNG行為と注意すべき点は?
- 現場見学時のNG行為は?
①:施主だけで勝手に家に入る
②:現場に長居する
③:大工さんにだけ希望を伝える
④:毎日差し入れをする
⑤:職人さんに話しかけない - こんな現場だったら、現場監督に報告しよう!
①:指定場所以外での喫煙行為
②:敷地外の道路が土で汚れている
③:近隣住民への迷惑行為