2024.11.30
注文住宅などの家づくりを進める際、「どのくらいまで予算をかけよう…」「適正価格ってどのくらいなの?」と悩む人は多いですよね。
そこで本記事では、家づくりにおけるちょうどいい塩梅の適正価格について紹介していきます。
また安い見積りに惑わされないためのチェックポイントについても紹介していきますので、しっかりチェックしてくださいね。
家なんかにお金をかけるな!でも質は担保しよう!
本記事の内容は、YouTube動画でも分かりやすく解説していますので、こちらもご覧ください!
解説動画(YouTube):『注文住宅はいくらまでお金をかけるべき?|安い見積に騙されない方法』
目次
家は「使い捨て」で、資産にはならない?
賃貸で暮らす人が、「家賃がもったいない!」⇒「資産になる家を買おう!」と考えることがありますが、実はこれ、半分間違い。
というのも、資産になるのは家ではなく、「土地」だからです。
土地の価値はずっと下がりませんが、家(中古)の価値は経年でどんどん目減りし、3~40年後にはゼロになります。つまり賃貸の家賃と一緒で、建物にかける資金は『使い捨て』ということ。
なので「家賃がもったいない!」と考えて注文住宅(新築)を建てる際は、「建物予算」と「賃貸の家賃」が同じくらいになるように予算を考えることが妥当です。
【結論】「ちょうどいい塩梅」の注文住宅の価格は?
注文住宅(新築戸建て)の価格は、延床面積30坪で2,000万円(税込2,200万円)がちょうどいい塩梅です。
2,000万円以上となるとお金持ちの遊びになるので、上記の金額を一つの目安にしてください。
注文住宅の適正サイズって?
税抜2,000万円を予算とした場合、家の適正サイズは延床面積30坪(100㎡)くらいです。
マンションの延床面積が「100㎡」と考えるとかなりVIPですが、平均戸建てサイズの「80㎡」だと、実際に住んだ際、少し狭く感じてしまいます。
なので注文住宅を考える際は、「マンション+α」となる100㎡くらいを目指すようにしましょう。
注文住宅=2,000万円がちょうどいい理由
税抜2,000万円(税込2,200万円)の家を目指すのは、「賃貸に住む場合」と「戸建てに住む場合」の月々の費用を同じにするため。
ここの費用が同じになれば、「わざわざ戸建てじゃなくても…」といった考えも取っ払えますし、資産となる土地も確保できて、戸建て住宅のメリットだけを享受できます。
税抜2,000万円の家を建てた場合の月々の支払いは、以下の通り。
- ローン支払額 = 6万円(※金利にもよる)
- 固定資産税+修繕費 = 2万円
月額8万円というと、マンションの家賃と遜色ありません。
都市部マンションの家賃はもっと高いですが、全国的には8万円~10万円のところが多いですよね。
先述の通り「戸建て住宅に住む費用をマンションとトントンにしたい」となると、このように予算を30坪・税抜2000万円に抑える必要があるんです。
2,500万円の家を建てて月々支払うと…
この場合、月々の「ローン支払い7~8万円」+「固定資産税&修繕費」が月々10万円を超え、月額負担が家賃よりも大きくなってしまいます。
さらに土地分のローンも重なり、月々の支払いがしんどくなってしまうんですね。
注文住宅を建てるならせめて、使い捨てとなる「建物費用」+「固定資産税&修繕費」を、家賃と同じくらいに抑えたいところ。
これを逆算すると、結果的にやっぱり税抜2,000万円くらいの家がおすすめなんです。
予算(2,000万円)にはどんな住宅設備が含まれてる?
ここでいう注文住宅の予算2,000万円は、「窓・断熱・気密・換気」はもちろん、「外壁」「屋根」、「地震対策」「シロアリ対策」などの“せやま基準一覧表にあるものを全て含んで2,000万円”、というイメージです。
これら全てをちょうどいい塩梅にして、家づくりを進めていきましょう。
せやま基準一覧表って?
せやま基準一覧表とは、「せやま性能基準」と「せやま標準仕様」の2つのシートからなる住宅会社選びのための補助ツール(エクセルファイル)です。
- せやま性能基準
⇒ 建材ごとに「完全に不足→少し不足→ちょうどいい塩梅→余裕があれば」と家づくりで抑えておくべき住宅性能レベルを検討できます。 - せやま標準仕様
⇒ 多くの人が「これは必要!」と考える仕様をもれなく把握でき、契約前に細かくチェックすることで「契約後の追加オプション費用」を抑えられます。
詳しい使い方に関しては、下記リンク先の記事をご覧ください。
ダウンロードページ:『せやま基準一覧表|お役立ちツール|BE ENOUGH』
合わせて読みたい記事:『住宅会社の「標準仕様」を見極める方法|「せやま標準仕様」19項目を徹底解説』
解説動画(YouTube):『家づくりの超実践ツール「せやま基準一覧表」の使い方<総集編>』
この『せやま標準仕様』にあるキッチンなどの水回り設備や、照明・カーテンの有無も含めて、全部で2,000万円を目指すのが妥当かと思います。
ちなみに『せやま標準仕様』に含まれていない費用は以下の通り。こうした費用は、ローンではなく現金で支払うようにしましょう。
- 登記費用保険
- ローン諸費用
- 外構費用などの諸費用
要注意!見積金額が安い注文住宅の実態は?
「30坪で1500万円!」のように、契約時の見積もりを安く見せる住宅会社は多いんですが、そういう家は結局、契約後にバンバン追加費用が発生するか、本当にヤバい家かのどちらか。
ヤバい家は当然ながらやめておいた方が良いですし、契約後に追加費用が発生するのは、先ほども触れた【せやま基準一覧表】を、見積もり書と照らし合わせて確認していないからです。
「せやま基準一覧表」でできること
「せやま基準一覧表」では、契約後に追加費用が発生する可能性のある住宅設備をすべて確認できます(住宅会社からすると「どこで知ったんですか!?」という部分まで…)
ですので契約前には必ず、せやま基準一覧表をもれなくチェックして、「契約書の見積り(設備仕様)に漏れがないか」など施主の自己責任として把握してください。
その上で、見積もり金額が2,000万円になっていることが大切ですよ!
ダウンロードページ:『せやま基準一覧表|お役立ちツール|BE ENOUGH』
解説動画(YouTube):『家づくりの超実践ツール「せやま基準一覧表」の使い方<総集編>』
「ちょうどいい塩梅の家づくり」はどこで実現できる?
こうなると「どこの工務店なら、2,000万円で延床面積30坪(100㎡)の家が建てられるの?」と気になりますよね。
実は、せやま基準を満たした上で「30坪・税抜2000万円の家」が実現できる住宅会社は、あまりないんです。
ただし今、私が“せやま印工務店”を増やしているので、「30坪・税抜2000万円の家」を実現させたい方はここを確認してください。
「住んでる地域に、せやま印工務店がどうしてもない!」という場合は、ちょっと大変ですが上で紹介した、【せやま基準一覧表】をしっかりチェックして、家づくりを進めてくださいね。
ダウンロードページ:『せやま基準一覧表|お役立ちツール|BE ENOUGH』『せやま印工務店』とは?
『せやま印工務店』とは、「ちょうどいい塩梅の家づくり」に共感し、ビーイナフ独自の厳しい審査をクリアした工務店を指します。
「こんな工務店が知りたい!」という家づくりに熱心な施主にのみ、この『せやま印工務店』を紹介しているので、より詳しく知りたい方は関連記事と後述を確認してください。
関連記事:『せやま印工務店とは?』
関連動画(YouTube):『せやま印工務店の活用方法完全マニュアル』
クルー登録(工務店紹介)を考えている方へ
- 「質とコストのバランスが良い工務店を紹介してほしい」
- 「追加費用が次々と発生する家づくりは嫌だ」
- 「いい担当者に出会いたい」
BE ENOUGHでは、様々な考え方がある中で上記のような希望を持つ、「“ちょうどいい塩梅の家づくり”が自分に合っている!」という施主にだけ、『せやま印工務店』を紹介しています。
こうした施主のみ、クルー登録をどうぞ。
詳細ページ:『せやま印工務店とは?』
まとめ
注文住宅(新築戸建て)を建てる際の重要なポイントは以下の通り。
見積り価格を正しく検討するコツと合わせて、確認しておきましょう。
ちょうどいい塩梅の注文住宅を建てるには?
- 家の広さを30坪(100㎡)くらいにする
- 家の価格を「税抜2,000万円」までに抑える
- 見積価格に加えて標準仕様をしっかりチェックする ★
見積もり価格を正しく判断するためには?
注文住宅(新築)の見積価格を正しく判断するには、金額だけでなく「標準仕様/性能」とセットでチェックしましょう。
- 「標準仕様/性能」の確認 : 『せやま基準一覧表|お役立ちツール|BE ENOUGH』
詳しい使い方は、以下リンク先の動画よりご覧ください。
解説動画(YouTube):『家づくりの超実践ツール「せやま基準一覧表」の使い方<総集編>』