2024.11.30
家を買う人にとって強い味方になってくれるのが住宅ローン。一方で、きちんと仕組みを理解していないと、落とし穴になってしまうこともあります。住宅ローンを長期・高額で組むことに向く人・向かない人の特徴を解説していきます。35年ローンについてしっかり理解して、対策を立ててくださいね。
35年ローンのリスクを知っておきましょう!
本記事は、YouTubeでも分かりやすく解説しておりますので、動画で見たいという方は以下からご覧ください!
参考動画:35年住宅ローンを組んではいけない人の特徴TOP3
目次
35年ローンって本当に大丈夫なの?
35年のローンというと、不安になってしまいますよね。「35年ローンって本当に大丈夫なの?」とよく聞かれますが、その答えとしては「大丈夫なわけない!」です。
35年先のことなんて、誰も分からないのが当たり前。なので、やっぱり安易に組んではいけません。ただしローンの特性を理解し、しっかりリスクヘッジをできれば、めちゃくちゃ良い商品になってくれます。
そういった知識なしに「みんなやってるから行けー!」みたいな感じで組むのはマジで危ないんです。そこで、まずは35年ローンについて理解していきましょう。
35年ローンを組んではいけない人の特徴TOP3!
35年ローンを組むためには、計画性が大切です。では、どんな人が35年ローンに不向きな人なのでしょうか。ここで3つの特徴をランキング形式で紹介していくので、住宅ローンを上手く活用するためにチェックしてください。
まず、35年ローンに向かない人の特徴はこちら!
- ローンを戦略的に考えられない人
- 15年~20年で土地価格まで残債を減らせない人
- 稼ぐ覚悟がない人
それでは、これらを詳しく解説していきます。
【第3位】ローンを戦略的に考えられない人
「ローンなんて借金だから怖い!」のように、なんとなく怖がるのはNGです。ちゃんと仕組を理解すれば、意外と住宅ローンは良い商品なんです。
何がいいかというと、貸してくれる期間が長いこと。普通のローンの場合、借入期間は10年や15年ですので、35年貸してくれるってめちゃくちゃすごいんです。さらに、金利もめちゃくちゃ低い!長期で低金利で借りられるなんて、めちゃくちゃ有利なんです。
さらにローン控除だって使えるんだから、借りておいた方がいいんです。こういう風に考えられない人は、住宅ローンに不向きです。
もっといえば、現金の重要性もしっかり理解すべきです。 どういうことかというと、時々「住宅ローンの金額が増えるのが不安だから現金突っ込んでおこう」というような人がいますが、このような考え方の人は住宅ローンと相性が良くない人です。
戦略的に考えるなら、現金はなるべく手元に残しましょう。その上で利回り1%~2%の投資に回すとか、自分の勉強のために投資するとか、事業に投資するとか、副業をやってみるとか…そういったところはなかなか借入ができないので、ローンで借りた現金はそういったところに回しましょう。
そのようにローンで借りた利率よりも高い金利で回しておけば「現金なんか住宅ローンに突っ込んでる場合じゃなくねえか?」という考え方になるはず。もちろん精神的な安定のために手元に残すのも良いですが、「不安だから」と返しまくってすってんてんになるようなことは絶対にやめましょう。
「現金はあるけど、敢えてフルローン!」というのが正解です。逆にヤバいのは「現金がないからフルローン」というタイプ。「諸費用を出すお金がないので、諸費用も含められる地銀・信金が良い」みたいなのはヤバいです。今まで貯めてこれんかったのに家建てたら貯めれるようになるって、どういう根拠よ!という話ですので、気をつけてください。
【第2位】15年~20年で土地価格まで残債を減らせない人
これはどういうかというと、建物というのは実は使い捨てです。どんどん価値が目減りして、30年~35年くらい建つと市場価値はなくなっていきます。いくら良い家を建てても、日本の文化・商習慣として、築30年の古家は価値がないとみなされてしまいます。
ただし、家の市場価値がなくなっても土地は市場価値が残ります。つまりとにかく残債を土地価格まで下げておけば、最悪の場合でも売れば賃貸に戻れるんです。30歳でローンを組んだ場合でも、45歳~50歳までにはいつでも賃貸に戻れるようにしておきましょう。
そのためには、建物の分を繰上げ返済で減らしていくんです。たとえば建物が2,000万円・土地が2,000万円で合計4,000万円のローンを組んだなら、いかに残債を2,000万円まで減らせるかが大切です。それくらい繰上げ返済や貯金ができず、ローン返済がギリギリという方は、けっこう危ないタイプです。
このパターンだと、一番危ないのは親から土地を譲ってもらって親の土地に家を建てさせてもらうパターン。土地代が0円なのでついつい4,000万円の家を建てちゃう人もいますが、土地を親から譲ってもらったからといって建物にお金をかけすぎないようにしましょう。
逆に、これをちゃんと計画的にできているという人は、35年の住宅ローンのリスクを極力減らすことができている、ということですので、今後も前向きに取り組んでいってもいいと思います。
【第1位】稼ぐ覚悟がない人
これはいつも言っていますが、やっぱり大切なこと。稼ぐ覚悟がない人って、本当にいるんです。「今の会社にずっといるから安泰でしょ」のように、現状が続く前提で考えるのは危険です。確かに住宅ローンは会社員の方が有利です。自営業などはなかなかローンが組めませんし、上場企業とかはめちゃくちゃ優遇されるのは事実です。でも上場企業だって、早期退職や合併があり、今後のことは分かりません。
なので、「自分で稼ぐ覚悟」を持って住宅ローンを組みましょう。それは独立・起業すればいいというわけではありません。会社員には会社員の良さがありますが、それでもいつでも転職できるスキルを身につけておくようにしましょう。
会社の中でいくらスキルを身につけても、それが他社で活用できなければ飼い殺しになってしまいます。「どの会社でも活躍できるスキルを身につけているのか」は常に意識しておくようにしましょう。スキルアップを常にする、できないならスキルアップできる環境に転職する…というように、常に自分のスキルの付加価値を高めていく意識を持ってくださいね。
10年後、20年後はどうなっているのか分かりませんので、自分の力で生きていくという意識を持っていきましょう。
まとめ
35年ローンを組んでも大丈夫な人の特徴3選!
- ローンを戦略的に考えられる人
- 15年~20年で土地価格まで残債を減らす計画ができる人
- 稼ぐ覚悟がある人